光る君へネタバレあらすじ20話

もくじ

2分で読める光る君へネタバレあらすじ20話

  1. 一条第の事件:九九六年一月十六日、藤原伊周と隆家兄弟が一条第で花山院を脅そうと矢を放ったが、花山院は無事であった。
  2. 争いと死者:矢が牛車に当たり、花山院の従者と隆家の武者たちとの間で争いが起こり、二人の死者が出た。
  3. 伊周の誤解:伊周は斉信の妹・藤原光子に思いを寄せ、彼女を訪れる花山院を脅そうとしたが、実際に花山院が通っていたのは光子ではなく藤原儼子であった。
  4. 一条天皇の対応:一条天皇は事件を受けて、伊周と隆家に謹慎を命じた。
  5. 藤原為時の任官:その後の除目で、藤原為時が淡路の国守に任命されたが、まひろは父に越前守がふさわしいと考えた。
  6. まひろの願い:まひろは父の名を借りて一条天皇に申文を記し、越前守への国替えを願い出た。
  7. 道長の進言:藤原道長は申文の筆跡からまひろが書いたものと確信し、一条天皇に見せ、為時の国替えを進言した。
  8. 越前守への任命:道長の進言により、藤原為時は越前守に任命された。
  9. 定子の運命:一条天皇は伊周と隆家の厳罰を命じ、藤原定子に内裏を去るよう命じた。定子は実家の二条北宮に居を移した。
  10. 伊周と隆家の流罪:伊周は大宰権帥、隆家は出雲権守として流罪が決まり、二条第での捕縛に際して伊周は逃走。定子は絶望し、自ら髪を切り落とした。

5分で読める光る君へネタバレあらすじ – 20話

長德二(九九六)年一月十六日、その日は冷え込む冬の夜であった。私は静かに部屋で書物を読みふけっていたが、突然の騒動が聞こえてきた。後に知ったことだが、その夜、一条第において藤原伊周・隆家兄弟が起こした事件があったのだ。

一条第を訪れた伊周と隆家の兄弟は、屋敷から出てきた人物を脅そうとし、矢を放った。その矢が当たったのは牛車であり、そこに乗っていたのは花山院であったと聞く。矢は幸いにも花山院には当たらず、彼は無事であった。しかし、隆家が連れていた武者たちと花山院の従者たちとの間で激しい争いが起こり、二人の命が失われる事態となったのである。

この騒動の背景には、伊周の恋心があった。彼は斉信の妹である藤原光子に心を寄せており、彼女に思いを寄せる他の者を脅そうとしていたのだ。しかし、実際に花山院が通っていたのは光子ではなく、斉信のもう一人の妹、藤原儼子であったということが後に明らかになった。

一条天皇はこの事態を重く受け止め、伊周と隆家に謹慎を命じた。その後の除目で、私の父である藤原為時が淡路の国守に任命された。十年ぶりの任官に父は喜びを隠しきれなかったが、私には物足りなく感じられた。父は漢籍に詳しく、宋の言葉も理解できる。越前守こそが彼にふさわしいと考えたのだ。

この頃、越前には貿易を求めて宋から来た人々が滞在していた。私は父の名を借りて一条天皇への申文を書き、越前守への国替えを願い出た。

内裏で内覧を務める藤原道長は、この申文の筆跡から私が書いたものであると確信し、一条天皇に見せた。道長の進言により、父は越前守に任命されたのである。父は驚き、これは全て道長の計らいであり、私を想ってのことなのではないかと私に尋ねた。

「道長様は、私がかつて恋焦がれた殿御にございました。しかし、それは遠い昔に終わったことです」

私はそう答え、父と共に越前への同行を決意した。

一条天皇は、検非違使別当の藤原実資から一条第での事件について経過報告を受けた。自分の母である藤原詮子と道長を伊周が呪詛していたと聞かされ、一条天皇は伊周と隆家に対して厳罰を命じた。彼らの妹である中宮・藤原定子には内裏を去るよう命じられ、彼女は実家の二条北宮に居を移した。

その後、伊周と隆家の流罪が決まり、伊周は大宰権帥、隆家は出雲権守として配流されることとなった。実資率いる検非違使たちは二条第へ彼らを捕らえに行ったが、伊周は逃走した。その混乱の中、絶望した定子は放免の腰刀を奪い、自ら髪を切り落としたのであった。

定子の悲痛な叫びが耳に残り、私は胸が痛んだ。かつての友人であった彼女がこのような運命に巻き込まれることになるとは、夢にも思わなかった。光る君へと続く道は、常に穏やかなものではないのだと改めて感じさせられた出来事であった。

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